COLUMN歯科コラム

なかなか治らない口内炎・・それは口内炎じゃないかも!

口内炎は誰でも経験したことのあるようなありきたりな症状で、放っておいても自然治癒場合がほとんどです。とくに、アフタ性口内炎と呼ばれる全年齢に見られるもっとも一般的な口内炎は10日前後で治るのが通常です。

ところが口内炎のように見えて実は違うということもあり、このような口内炎を放置していると重大な病気を見逃してしまうことがあります。
そこで今回は、口内炎と勘違いされやすい病気についてご紹介していきます。

よく見るタイプの口内炎は「アフタ性口内炎」

わたしたちが普段よく見るタイプの口内炎は「アフタ性口内炎」というもので、赤く炎症を起こした中心部に円形の白い潰瘍ができ、少し触れたり、味の濃いものや酸味の強いものを口に入れたりしただけで強い痛みを感じます。

ピーク時は食事や会話も苦痛になるケースもあるなど、辛い思いをすることもありますが、アフタ性口内炎の場合、放っておいても10日前後で自然治癒するのが一般的です。

口内炎と勘違いされがちな病気

見た目が口内炎と似ていて、口内炎だと勘違いされがちな病気として次のようなものが挙げられます。

歯根周囲に溜まった膿の出口(フィステル)

歯根の内部にばい菌が繁殖し、それが歯根の先端に病巣を作って周囲に膿が溜まることがあります。これをフィステルといいます。

膿は出口を求めて歯茎に向かって通路を作り、歯茎から排出されるようになります。その排出口はニキビのような感じの見た目になりがちで、一見して口内炎のように見えることがあるため、口内炎だと思われてしまうことがあります。

フィステルの場合にはその部分が膨らんだり潰れたりということを繰り返し、歯の治療をしない限りずっとそこにとどまり続けます。
痛みはそれほどないことが多いため、できていても気づかないこともあります。

口腔がん

口腔がんは舌や口内の粘膜にできるがんのことで、見た目が口内炎のように見えることが多くあります。ですが、口腔がんの場合には自然に治ることはなく、見た目がだんだんとひどくなっていきます。

また、見た目の割には痛みをあまり感じないことも多いのも特徴的です。

2週間経っても改善が見られない場合には歯科を受診しましょう

普通のアフタ性口内炎ならば、痛みは強いものの、2週間もすれば通常は治癒していきます。もし2週間経っても軽快が見られない場合には、口内炎ではないことを疑ったほうが良いでしょう。

口内炎と間違いやすいフィステル、口腔がん、いずれにしてもきちんと治療が必要な病気ですので、お口の中に疑わしいものがある場合には早めに歯科を受診しましょう。

早めに対処することで重大な状況を避けることが可能です。
口の中は自分でも鏡を見てチェックできるところですので、普段から口の中を時々チェックしておくようにしましょう。

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