インプラントQ&A
- インプラントと差し歯は一緒ですか?
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全く違う治療法です。差し歯というのは、歯茎にさしている歯だと誤解されがちなのですが、実は歯根が残っている場合に、歯根に差し込んでいる人工歯のことをいいます。インプラントは、歯を歯根ごと失ってしまった場合に、あごの骨に埋め込むものをいいますので、差し歯とインプラントは全くの別物です。
- インプラントは他の方法と比べてどういうところが優れているのですか?
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インプラントはいろんな面で優れています。インプラントは、ブリッジや入れ歯と違い、天然歯が顎の骨に埋まっている状態を再現することができる治療法です。そのため、次のような面で優れています。1.見た目が自然
インプラントで実際に外から見えるのは、セラミックでできた人工歯だけですので、見た目は天然歯のように見えます。2.よく噛める
インプラントは顎の骨に埋め込まれており、噛んだ刺激が骨に直接伝わるため、噛み心地が自然で、しっかりとよく噛めます。3.違和感がない
インプラント体は顎の骨と一体化しますので、まるでご自分の歯のようになり、入れ歯のような違和感がありません。4.お手入れが簡単
天然歯と同様にお手入れすればいいので、他の方法に比べてお手入れが簡単です。5.周囲の歯にダメージを与えない
ブリッジやインプラントは、他の歯に負担をかけてしまいますが、インプラントは他の歯の力を借りなくても、歯を入れることができるため、他の歯を傷めず、歯の寿命を全体的に長持ちさせやすくなります。6.顎の骨をしっかり保ってくれる
ブリッジや入れ歯の場合、歯を失った部分の顎の骨は徐々に吸収し、痩せていってしまいますが、インプラントは噛んだ力が直接骨に伝わるため、骨が痩せてしまうことがありません。
- インプラントはどのくらいもちますか?
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お手入れが良ければ半永久的に持たせることも可能です。インプラントの場合、10〜15年たっても9割以上のインプラントがしっかりとお口に残っている、と厚生労働省の調査では報告されていますが、入れ歯やブリッジの場合、10年以内にほとんどの場合はやり直しが必要になります。実際に、世界で初めてインプラントを入れた人は、お亡くなりになるまで40年以上インプラントを使い続けていらっしゃいました。このようにお手入れ次第では10年単位で持たせることができるインプラントですが、お手入れを怠っていると数年でダメになってしまうケースもあるため、しっかりとメインテナンスを行っていくことが大事です。
- インプラントは金属アレルギーを起こしませんか?
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インプラントの材料であるチタンは非常にアレルギーを起こしにくい素材です。インプラントの素材であるチタンは、金属の一種ではありますが、非常に金属アレルギーを起こしにくい素材として知られています。実際に、骨折時のボルトや人工関節などにもチタンは使われており、身近なものではアレルギーを起こしにくいピアスにも利用されています。ただし、ごく稀にアレルギーを起こす場合があると報告されているので、気になる方は事前にアレルギーテストを受けておくと安心ですので、ご相談ください。
- 手術後に痛みや腫れは出ますか?
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多少は出ますが、お薬で抑えられる程度のもので、通常は心配要りません。手術中に関しては、局所麻酔がしっかりと効いている状態で行いますので、痛みを感じることは通常ありません。麻酔が切れると抜歯をした後のような痛みが出てきますが、痛み止めを早めに飲んでいただくことで、痛みをそれほど感じないようにすることができます。手術後の腫れは、治癒するための反応で起こるものなので、2、3日後をピークにある程度は出てきますが、その後は徐々に落ち着いてきますので、こちらも心配は要りません。ただし、感染予防のためにお出しする抗生剤はしっかりと飲むようにしてください。
- インプラントの治療期間はどのくらいかかりますか?
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3〜6ヶ月くらいが目安です。ただし、骨を増やす手術をした場合にはさらに数ヶ月かかることがあります。インプラントの治療期間は、通常3~6ヶ月程度が一般的な目安となります。ですが、インプラントの本数や埋め込まれる骨の状態、治療方法によって異なります。また、骨が少なくて骨造成手術を行なった場合には、骨が定着するまでさらに数ヶ月を要します。詳しい治療期間は、検査をした後にお伝えいたします。