歯磨きをしているのにむし歯ができるのは何が原因?
もし現在そういったむし歯にお悩みの方でも、ご自分の場合の原因を知って対処することでむし歯の再発は防ぐことが可能です。
歯磨きをしているのにむし歯ができてしまう原因と対策

もしあなたが歯磨きをしているのにむし歯ができてしまう、という状況である場合、次のようなことが原因になっている可能性があります。対処法と一緒にご覧ください。
歯磨きの仕方が間違っている
むし歯には好発場所というのがあります。それは歯の汚れが蓄積しやすい場所です。もし歯磨きを毎日やっていたとしてもその場所の汚れが取れていない場合、蓄積した汚れがむし歯を作ってしまいます。
歯磨きの正しい仕方を知らずに無意識に磨いていると、このようなことがよく起こります。
◆対処法
歯科医院でブラッシング指導を受けて、正しい歯磨き方法を身につけることをおすすめします。一度正しい磨き方が身につくと、意識しなくても正しく磨けるようになっていきます。
歯並びが悪い
歯と歯が重なり合っているような歯並びでは、歯ブラシでどんなに磨いても磨き切れない部分が多く出てしまい、むし歯ができやすくなります。
むし治療をしたとしても、歯並びが変わらない限り汚れが溜まる状況は続くので、むし歯の再発を繰り返すということにもなりかねません。
◆対処法
歯磨きの際には歯ブラシだけでなく、デンタルフロスやタフトブラシ(毛束が小さい歯ブラシ)も併用し、磨き残しを極力取り除くようにしましょう。
根本的に解決したいということであれば矯正治療をするのがおすすめです。
詰め物や被せ物が多い
詰め物や被せ物の部分というのは歯との境目に細かい隙間があり、その部分がしっかりと磨けていないと内部に細菌が侵入し、むし歯になる危険性があります。
◆対処法
詰め物や被せ物が入っているところは歯磨きの際、その周囲をより念入りに磨くようにしましょう。
食生活に問題がある
むし歯を引き起こすのはむし歯菌とそのエサとなる糖分です。むし歯菌が糖分を分解して酸を作り、その酸が歯を溶かすことでむし歯ができると考えられています。
いくら歯磨きを一生懸命していても、間食が多く甘いものを頻繁に摂取しているようなら、口の中が常に酸性になった状態になるのでむし歯ができてしまいます。
◆対処法
食生活を見直し、糖分を摂りすぎないように注意しましょう。
唾液が少ない
何らかの原因で唾液が少なくなると、口の中に汚れが停滞しやすくなり、むし歯ができやすくなります。
唾液が少なくなる原因としては、薬の副作用、口呼吸、ストレス、よく噛まない食生活などがあります。
◆対処法
唾液が少なくなる原因を見直し、改善できるところはやってみて、口の中を水で潤す、こまめに口の中を洗うなどの対処をしてみましょう。
ただ、どんなに歯磨きが上手な人でもセルフケアで100%の汚れを取り切ることは不可能であり、多かれ少なかれむし歯ができるリスクがあります。
むし歯のリスクを確実に下げるためには歯科医院で定期的にクリーニングをし、隅々まで汚れを落とすことが必要になってきます。ぜひこちらも意識して取り組んでみてください。