口腔外科
口腔外科とは
口腔外科とは、口の中やその周辺、顎、顔面付近の疾患や外傷、トラブルを取り扱う診療科のことです。
たとえば、親知らずのトラブルへの対処や抜歯、顎関節症、歯牙移植(歯の移植)、歯ぎしり治療、歯や口腔内の外傷、口内炎などの粘膜トラブルへの対処といったことを行います。
ただし、通常の歯科医院で取り扱える口腔外科的治療には限界があるため、より専門的な治療が必要なケースに関しては、大学病院など、近隣の大きな病院の口腔外科に紹介となることもあります。
親知らず治療
トラブルを起こしやすい親知らずは早めに対処しましょう
親知らずというのは、思春期以降くらいに生え始める、前から数えて8番目の歯です。別名、「8番」や「智歯(ちし)」とも呼ばれています。
親知らずは、他の歯と異なり、必ずしもきちんと生えてくるわけではなく、斜めや横向きに倒れて生えてきたり、歯ブラシが届きにくいので周囲の歯茎が強く炎症を起こしたりすることの多い歯で、残しておくと様々なトラブルを引き起こす原因となります。
また、骨の中に埋まったまま一生生えてこない場合もあれば、もともと親知らずがない、という人もいます。
また、骨の中に埋まったまま一生生えてこない場合もあれば、もともと親知らずがない、という人もいます。
ただし、親知らずは全て抜かないといけないかどうかはケースバイケースですので、なるべくトラブルを起こす前に、歯科医師の診断を仰ぐことが大事です。
顎関節症(がくかんせつしょう)
「顎の雑音」、「痛み」、「口が開きづらい」という症状のある方に
顎関節症というのは、顎の関節やその周囲の筋肉の不調、トラブルのことを言います。
顎関節症を経験する人は多く、2人に1人は一生の中で経験するとも言われている、とてもありふれているものです。
顎関節症を経験する人は多く、2人に1人は一生の中で経験するとも言われている、とてもありふれているものです。
顎関節症の症状が出ても、自然に軽快したり、治ったりすることもありますが、中には悪化して日常生活に差し支えるようになる場合もあるため、症状が続く場合には、一度歯科を受診してみることが大事です。
歯牙移植(しがいしょく)
歯を失った部分に使っていない親知らずを移植する
歯を失ってしまった場合、通常よく行われている治療としては、ブリッジ、インプラント、入れ歯という方法がありますが、「歯牙移植」という方法が適用できる場合もあります。
歯牙というのは歯のことで、歯牙移植は、ダメになった歯を抜いた部分に、他の歯を抜いて移植します。
歯牙移植を行う場合に一般的に使われるのは親知らずです。親知らずは噛み合わせにほとんど、もしくは全く関与していないので、インプラント治療をやる前に検討してみる価値のある治療法です。
歯ぎしり治療
歯ぎしりによる歯・歯周組織の破壊、顎関節へのダメージを軽減する
歯ぎしりというのは、非常に強い力が持続的にかかり続けるため、歯へのダメージだけでなく、歯を支えている周囲組織、そして顎の関節を傷めてしまうことがあります。
これにより、歯を失うことになったり、顎関節症になってしまったりすることも少なくありません。
これにより、歯を失うことになったり、顎関節症になってしまったりすることも少なくありません。
歯ぎしり自体をストップすることは容易ではありませんが、歯ぎしりのダメージを軽減して、様々なリスクを回避することが可能です。
歯・口の中の外傷への応急処置
お口の中のケガは早めにご連絡をください
歯をぶつけた、転んで折れた、唇が切れた、といったような外傷に対しての応急処置対応を行います。このような外傷に関しては、できるだけ早めの対処が肝心ですので、なるべく早めにご連絡をください。
口内炎などの粘膜トラブルへの対処
長引く口内炎、お口の粘膜の異常は放置しないようにしましょう
辛い口内炎は、投薬治療などで症状を軽減させることが可能です。
口内炎は通常、短期間で治癒しますが、長引く場合にはなんらかの病気が隠れている可能性がありますので、異常だと思われる場合には、早めに受診されることをおすすめします。
口内炎は通常、短期間で治癒しますが、長引く場合にはなんらかの病気が隠れている可能性がありますので、異常だと思われる場合には、早めに受診されることをおすすめします。